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ロ−トタイム:ディター・ロート回顧展 Roth Time: A Dieter Roth Retrospective 3/21〜6/7、2004 MoMA QNS
Dieter
Roth with Vera and Björn Roth.
戦後のヨーロッパにおいて、幅広い制作活動で知られたディター・ロート(1930ー1998)の回顧展が、モマで開催中。これは、ドイツ、ケルンのルドウィグ美術館から巡回したもので、ニューヨークではモマがP.S.1との二館共同で展示を行った。
Roth
making two-handed sketches.
ドイツ人の母とスイス人の父の間に生まれたロートは、戦火をのがれ、文化都市チュ−リッヒで少年時代を過ごすが、その時の経験が後の彼の詩や音楽にまたがる幅広いアート活動に影響したといわれる。ロートは、グラフィックデザイナーとして出発するが、アートに専念するようになってもグラフィックへの関心を捨てることはなかった。というより、コマーシャルの仕事も自身の制作も常に同時進行させたのがロートであるが、そのこなした仕事の量は並み大抵ではなかった。
Dieter
Roth. モマでの展示課題は、まさにポストモダン的な、勢力的で、しかも多岐にわたるロートの作品をどのように展示するかだったのではないだろうか。ケルンでの展示を偶然目にする機会があったが、そこでの展示は騒然としたもので、それでもロートのエネルギッシュな側面は十分伝わった。対象的にモマでの展示が非常に整然としており驚いたが、一見脈絡なくも見えるロートの作品を時代ごと、テーマごと、素材ごとにわけた教育的な構成に、キュレーターの努力がかいま見れた。
Dieter
Roth.
不思議なにおいに包まれた一室がある。そこにはチョコレートと鳥のえさで作られたセルフポートレート彫刻や、チーズ、スパイス等で作られた作品が展示されている。伝統的なアートの規定概念にこだわらなかった自由奔放なロートの作品とモマの展示の対比が興味深かった。 (Yoko Yamazaki) |
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