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アンリ・ルソー:パリのジャングル展 Henri Rousseau: Jungles in Paris 7/16−10/15,2006 National Gallery of Art, East Building
Henri Rousseau (1844 - 1910) 関税関連の仕事に従事していたアンリ・ルソー(
1844−1910)が、本格的な制作を始めたのは49歳でその仕事を引退してから。生涯にわたり取り組んだ作品のテーマは、
風景,肖像、寓意など、フランス・アカデミーにおける伝統的な絵画の主題と重なっている。しかし、独学で絵画を学んだ彼の作品には、素朴ながら独特の力強さがあり、ピカソなど若い前衛画家たちから大きな支持を得た。
本展では,ルソーのジャングルに関連する作品を中心に展開する。ジャングルというテーマには、当時のヨーロッパ各国のアフリカ、アジアにおける植民地拡大という社会状況とともに、近代文明を回避し南国の自然に憧憬を抱いた文化的思想の流行があった。ゴーガンのタヒチをテーマにした作品が話題になり、「ジャングル・ブック」や「ターザン」の冒険小説が流行するのもこの頃。19世紀末のパリでは、ワールド・フェアーが行なわれ,自然史博物館では、植民地に関する数々の博覧会が行われている。ルソーは
生涯フランスを離れたことが無かったが、南国のモチーフを求めて博物館へ足しげく通ったようだ。ルソーの動植物達は、常に奇妙な組み合わせで描かれているが、神秘的な静寂を保ち、魅力的である。
Henri Rousseau (1844 - 1910) 本展では,ルソーの作品はもとより,彼が参考にした博物館の実際の剥製モデルや、
博覧会の記録写真など当時の具体的資料を紹介する。当時人気を博した安価なカラー雑誌「ル・プチ・ジャーナル」の数々のカバーも展示されている。この雑誌は,エキゾチックな話題を取り上げたもの。ルソーはパートタイムにその販売を行なっており,様々なイラストからインスピレーションを受けたようだ。
ルソーの時代を追体験しながら彼のイマジネーションを検証できるようで興味深い。テート・モダン(ロンドン)、国立美術館連盟およびオルセー美術館(パリ)、そしてナショナル・ギャラリーの共同企画。(Yoko
Yamazaki)
Henri Rousseau (1844 - 1910) |
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