秋深まる オランダ・アムステルダムから国道沿いにクローラー・ミューラー美術館に向かう。 オランダ最大の国立公園に入ると両側は紅葉の葉で染まった並木道、地面は落ち葉色一色でまるで紅葉のトンネルを抜けるようにしてさらに奥に車を進めると、クローラー・ミューラー美術館にたどりつく。 自然を背景にする美術館には、日本の1999年10月にできた岡本太郎美術館もあり、同美術館は山の前面に位置し、大きな木からなる並木道に誘われて美術館の入り口に導かれ、その自然を利用した大胆な構成に驚くが、このオランダ最大の国立公園の大自然を背景としているミューラー美術館の スケール にはかなわない。
デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園では自転車で散策するのが便利で、自転車は無料で貸し出している。 この美術館の名前になっているクローラー・ミューラー夫妻は、世界最大の港を誇るアムステルダム港を利用し世界を相手にする商社を経営をしていた ”資産家” であった。 アートラバーとして絵画・彫刻のコレクションを始めた1907年以後、1909年に バン・ゴッホの 【 Faded Sunflower 】 1887年 を購入したことにより278点におよぶゴッホの作品収集が始まった。 アムステルダムのゴッホ美術館とゴッホの作品を2分するといわれるこのコレクションは同美術館展示作品の目玉となっている。
Faded Sunflower 1887 ©Kröller-Müller Museum メインコレクションとなるゴッホ(1853-1890年)の作品は、クローラー婦人が彼を 「現代美術における最大の精神を持った作家の1人」 と認めたからであろう。 彼の作品は ペインティング 92点 ドゥローイング 183点 エッチング 1点 リトグラフ 2点 の278点から構成されており、初期の1883年から1890年まで展示されているので、オランダ時代の暗い作品からから南仏の明るい雰囲気の作品まであり、年代ごとの作品の移り変わりが良く解る。
Self-Portrait 1887 ©Kröller-Müller Museum
クローラー・ミュラー婦人は、1935年膨大な数となったコレクションを国に寄贈する事を決意、1938年同美術館の開館となった。1939年クローラー・ミューラー婦人の死後も同館はコレクションを増やし、現代アートのコレクションも増え続けている。
ペインティング 16〜17世紀に始まり現代まで、その作品は リアリズムを始めとし インプレッショニズム(印象派−モネ、ピサロ、ルノアール、シスレー、ゴーギャン、セザンヌ 等)や キュビズム(ピカソ、ブラック、レジェ、モンドリアン 等 スカルプチュアー(彫刻) ロダン、ヘンリ・ムアー、ブールデルを始めとしてアフリカ、東南アジアの古代〜中世の彫刻も、庭園内の自然を使った野外展示場と館内展示場に分け展示してある。 Yazaki 彫刻のほとんどの作品は屋外の庭園に展示 |
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