|
サイ・トォンブリ:ワークス・オン・ペーパー Cy
Twonbly: Fifty years of Works on Paper ホイットニー美術館 Whitney
Museum of American Art 1/27 〜5/8、2005
Cy
Twombly Untitled,
1970 Crayon
and house paint on paper 27
3/4 x 39 3/8 in. (70.5 x 100 cm) Private
collection ©
Cy Twombly Photo Courtesy Gagosian Gallery
本展は2003年夏、ロシア、エミルタージュ美術館の現代美術部門で企画された展覧会。トォンブリ(1928〜)の75歳の誕生日を記念してのもので、すでにミュンヘン、パリ、ロンドンを巡回している。版画、コラージュ、ドローイングなど、紙を用いた作品を中心に1950年代から現在にいたるまでのトォンブリの制作50年間の軌跡を追う。
Cy
Twombly Apollo,
1975 Oil
stick and graphite on paper 59
1/16 x 53 15/16 in. (150 x 134 cm) Private
Collection ©
Cy Twombly Photo Courtesy Gagosian Gallery
ヴァージニア生まれのトォンブリは22歳のときニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学び、ロバート・ローシェンバーグと知り合う。また翌年にはブラック・マウンテン・カレッジに学んでいる。(当時ロバート・マザウェルがアーティスト・イン・レジデンスとして同大学に滞在中、1951年にはマザウェルが企画したトォンブリ初のニューヨークでの展覧会(二人展)を行なっている。)当時はポロックなどの抽象表現主義が全盛のころ。しかし、トォンブリは、新しい絵画の方向性を探っていたようだ。彼の作品には書きなぐったような線や記号的なドローイング、解読できそうでできないような文字が現れる。その由来は退屈だったラテン語の授業中の落書きからとも語られるが、1953年、実は彼は陸軍に選抜され記号制作者として従軍している。当時の経験が後の制作に大きな影響を与えたようだ。
Cy
Twombly Bassano
in Teverina, 1976 Graphite,
colored pencil, collage, and paper, and glue on paper 32
1/2 x 22 1/2 in. (82.5 x 57 cm) Private
collection ©
Cy Twombly Photo Courtesy Gagosian Gallery
Cy
Twombly Proteus,
1984 Synthetic
polymer, colored pencil, and graphite on paper 29
15/16 x 22 1/4 in. (76 x 56.5 cm) Private
collection ©
Cy Twombly Photo Courtesy Gagosian Gallery
60年代から70年代にかけて、イタリアでの滞在や世界各地の遺跡を巡る経験が古代の神々を題材にした作品につながる。当時のドローイングは、色彩を押さえ、素材を意識したコラージュや漆喰のように厚く盛り上げた絵の具が目立つ。それは、絵画の表面性への執着のようにも思われる。80年代の作品には草花をモチーフに豊かな色彩とイメージが登場する。最近では、色彩はそのままにより抽象的でより即興的な作品へと移行している。1990年、ある詩人の言葉をもとにトォンブリは一つのノートを残している。”あるイメージから奪い取ることができないもの、それは知識では決して把握できない根源的な生々しさ。”50年を経て現在トォンブリが追求し続けるのは絵画が抱え得る根本的なイメージのようだ。 (Yoko
Yamazaki)
Cy
Twombly Untitled,
2001 Synthetic
polymer and crayon on paper 48
13/16 x 37 3/8 in. (124 x 95 cm) Private
collection ©
Cy Twombly Photo Courtesy Gagosian Gallery |
Copyright (C) 1999-2005 New-York-Art.com All rights reserved. New-York-Art.com
|