KEN HIRATSUKA 平塚健一 「世界の大陸は石でできていて、その世界の石を削って歩いたら、世界がつながっているって感じるんじゃないかなあって。」と語る平塚健一さん(英語のニックネームはKEN)。1982年、ニューヨークへ移住、Art
Students Leagueで彫刻を専攻、古代の洞窟画を連想させるような線で描くスタイルを確立して以来、世界中の地面と岩を彫り続けてきた。 「パブリック・アートはピラミッドの土台のようなものだと思う。あんなに素晴らしいピラミッドでも土台がなきゃ元も子もない。僕はアートの土台のようなものを作りたくて。」KENさんの彫刻はダウンタウンを本拠地にするニューヨーカーの多くにとって、記憶のどこかに存在する。例えばソーホーの中心、ブロードウェイとプリンス・ストリート交差点歩道上の作品。分厚い石に刻み込まれた線画がある。忙しい町ニューヨーク、余裕がない限り道に何か彫られていたって簡単に足を止めない。通りすがりに意識するだけだ。ケンさんはそこのところもよく承知している。「僕の作品に気が付く人は、落ち込んで下を向いて歩いている人が多いんですよ。」「信号待ちなんかでたくさんの人が作品の上に立ってたりすると、ああ僕の作品は人気があるなあ。なんて思ったりするんですよ。」冗談交じりに話す。 「記憶のどこかにあればいい」何とも曖昧な存在感が託されている。大地のように足元にあって、身を隠しているわけではない。しかし町の生活の隙間を縫うようにして、身を潜めている。たくさんの人間と文化がひしめくニューヨーク。意識しなければ足を止めて何かを観察することも少ない。KENさんの彫刻に出会うと、長い間ものを言わずにじっと待っていた存在に、終に気付いたような気分を味わう。辛抱強い作品だ。この他ソーホーだけでも4,5ヶ所の路面にKENさんは作品を制作した。ビルの修復工事中に彫って、数箇所のビル階段踊り場にも作品を残している。 一方KENさんは大自然の中、世界中に彫刻することをライフ・ワークとしている。例えばニューメキシコ州砂漠中の岩、スイス某山頂付近の岩、富士山の岩、ブラジル、リオのビーチの岩。スタジオ見学中、岩の重量感に感歎しているとKENさんは言った。「もっとすごいのがね、ここでは大きいと思う岩が、自然の中ではちっとも大きくないこと。彫り終わって遠くから見ると、広大な景色の中によく見ると何か彫ってある岩があるな。という感じなんだよね。」偉大な自然に関わる術を知っている喜びが伝わってくる。 平塚健一さんのホームページは下記のアドレス。世界各地の作品が見られるほか、展覧会、オープンスタジオ情報などを得られる。 秀島美弥
Inside the Ken Hiratsuka studio
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Inside the Ken Hiratsuka studio 「平塚健一と作品」.
Inside the Ken Hiratsuka studio 「スタジオ内の風呂」
Inside the Ken Hiratsuka studio 「作家と作品」
In front of a bar (on the corner of Avenue B and 7th Street) |
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