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エル・サルバドル:フォトグラファー30人の作品より El Salvador: Work of Thirty Photographers 9/16−11/27、2005 インターナショナルセンター・オブ・フォトグラフィー International Center of Photography (ICP) 本展は、1979年から83年までに撮影されたエル・サルバドル内戦をとらえた報道写真展。1970年代、エル・サルバドルでは政府と反政府グループとの対立が続いていた。79年には内戦に発展。1992年に和平成立、内乱は終息するが、それまでの12年間、子供や 女性そして学生を含む約7万5千人の一般市民が犠牲になった。難民は10万人にものぼったという。この内戦がよりスキャンダルなものとなったのは、エル・サルバドルへの共産圏ゲリラの介入を警戒したアメリカ政府が、軍事テロ、大量殺戮をも辞さないエル・サルバドル政府に80年代を通し支援を行なったことによる。
エティーヌ・モンテ、小競り合いの中アースクリーム売りを盾にする警官 Etienne
Montes National Policeman using
ice-cream vendor as a shield during skirmish with demonstrators, San Salvador,
February 1980 Gelatin
silver print, 16 X 20 in. ©
Etienne Montes Collection of the International Center of Photography
1984年、混乱の真っただ中、実は同じ展覧会がICPで開催された。二人のフォトジャーナリスト、スザン・メイセラス(Susan
Meiselas)とヘンリー・マティソン(Henry
Mattison)によって企画され、現地で撮影中亡くなった者も含め30人のフォトジャーナリスト達の写真を公開したもの。美術館、大学ギャラリー、図書館、教会等の様々な機関に循回し、大きな反響を呼んだ。(1983年写真集も出版されている。)今回、その写真がICPに寄贈されたことを機に、再び公開が実現した。
エリ・リード、行方不明リストに消息を絶った身内を捜す家族 Eli
Reed Families looking for
“disappeared” relatives in the “Book of the Missing,” Human Rights
Commission Office, San Salvador, August 1982 Gelatin
silver print, 16 X 20 in. ©
Eli Reed/Magnum Collection of the International Center of Photography
ほぼ年代順に展示された本展は、現地での穏やかで日常的な人々の写真からはじまった。しかし、写真は徐々に悪化する状況を映し出す。市民を盾に戦闘を行なう兵士、
行方不明となった家族を捜す人々、
殺害された学生、屋外に遺棄されたままの大量の死体などなど、凝視するのがはばかられるものばかり。80年代当時、雑誌や新聞などのメディアで報道できなかった写真も多く含まれている。 オリジナルの展覧会から20年を経た現在、再び開催の企画を担当したのはICPのアシスタント・キュレーター、クリスティン・ルベン(Kristen
Lubben)。この展覧会は依然変わらないアメリカ政府の対外政策への警笛であるとし、対イラク、アフガニスタンにおけるブッシュ政権への強い批判を暗示するものとなった。(Yoko
Yamazaki) |
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