ネオダダJAPAN - 制作大分市教育委員会
ネオ・ダダJAPAN 1958-1998
磯崎新とホワイトハウスの面々
ネオ・ダダは、20世紀の初めにスイスのチューリッヒというところでおこったダダという運動の影響をつよく受けています。 ダダは、いままでの美術を全て否定するような進んだ考え方で、美術の枠組みを壊し、いろいろな可能性を打ち出したのです。 また、1950年代後半にも、アメリカでネオ・ダダという運動が起こりました。 ネオというのは、新しいという意味です。 日本のネオ・ダダは、ヨーロッパとアメリカのダダの精神を受け維ぎながらも、ものすごく目立った行動で注目され、新聞や週刊誌、テレビなどでも紹介されたのです。
ネオ・ダダ は、1960年に東京で生まれた前衛美術グループで、それまでの美術の約束や きまりごとを破って新しい時代の美術を作ろうとした個性的な人たちが数多くいました。 なぜ彼らは、そのようなことをしたのでしょうか。 美術とは昔から、いままでにないものを作っていこうとする、つまり新しい美を創造することです。 しかし創造をするためには、今までの古いものを壊し、そして新しい発見をしなければなりません。 ネオ・ダダの人たちは、自分たちの時代の新しい美術をつくるために、それまでの常識や時代に合わないスタイルを壊したかったのではないでしょうか。 たった7カ月の短い活動でしたが、彼らは多くのことを学び、自分自身を見つけ新しい創造への旅へと羽ばたいたのでした。 ここにある個性的な作品は、ネオ・ダダという若いエネルギーが思い切り表現し、やがてそれぞれの道をたどっていった足跡だといえます。 そして、ここに描かれた物語は、ネオ・ダダの誕生とそれぞれの旅立っていくまでのことを事実にもとづいて作り上げたものです。 あなたもネオ・ダダの精神にふれ、新しい創造にチャレンジしてみませんか。
個性的なネオ・ダダのメンバー
赤瀬川原平 (あかせがわげんぺい) 荒川修作 (あらかわしゅうさく) 風倉匠 (かざくらしょう) 木下新 (きのしたしん) 篠原有司男 (しのはらうしお) 田中信太郎 (たなかしんたろう) 田辺三太郎 (たなべさんたろう) 豊島壮六 (とよしまそうろく) |
平岡弘子 (ひらおかひろこ) 升沢金平 (ますざわきんぺい) 吉野辰海 (よしのたつみ) 吉村益信 (よしむらますのぶ) 工藤哲巳 (くどうてつみ) 三木富雄 (みきとみお) 岸本清子 (きしもとさやこ)
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