チフリ・アト・ニューヨーク・ボタニカル・ガーデン
Chihuly at the New York Botanical Garden
6/25—10/29,2006
New
York Botanical Garden
開館時間:火—日、及びフェデラル・ホリーの月曜日
4月−10月:10a.m. —6p.m.
11月—3月:10a.m.—5p.m.
Photo© S. Yoshida
年ごとに最高気温記録を更新するかと思われるくらいニューヨークの夏は暑い。かといって屋内は冷房が効きすぎる。そんな市内の夏に少々疲れたと言う人には、地下鉄で気軽に行けしかもリフレッシュできる都会のオアシス、ブロンクスのニューヨーク・ボタニカル・ガーデンがおすすめ。生い茂る樹木のためか、園内に一歩足を踏み入れるとマンハッタンにはないひんやりとした風が感じられる。
ブロンクスリバーも横切る広大な敷地を一日かけてゆっくり散策しながら、世界各地の植物コレクションが鑑賞できる。
Photo© S. Yoshida
ボタニカル・ガーデンは、コロンビア大学の植物学者ブリットン氏がやはり植物学者であった妻と共に1891年に創設したもの。夫婦は、共に訪れたロンドン西部キュー地区のロイヤル・ボタニック・ガーデンに触発され、ニューヨークにも是非そのようなボタニカル・ガーデンをと願ったという。現在では,国の重要な旧跡の一つとしてセントラル・パーク等とともにナショナル・ヒストリック・ランドマークに指定されている。この夏休み期間、園内では親子で自然もアートも共に楽しめる企画が催されている。
Photo© S. Yoshida
Photo© S. Yoshida |
Photo© S. Yoshida |
吹きガラス工房を抱え、自然の花等をモチーフに大規模なガラス
インスタレーションを展開することで知られるアーティスト、デール・チフリの名は、日本でもお馴染みだろう。ボタニカル・ガーデンでは、チフリの作品を様々な植物達と共に園内に点在させる。いわばアートと植物とのコラボレーションだ。
噴水や池などの水辺に設置された大がかりな作品はもとより、茂みの中にひっそりと置かれた作品を探して歩くのがおもしろい。鮮やかな色彩と独特の有機形態が特徴のチフリの作品だが,それに劣らないのがグリーンハウスの熱帯,亜熱帯の植物達。自然の強烈な色や形態にもはっとさせられる。地球温暖化が懸念される昨今、人々に自然への関心を呼び起こすためのアートとしても一役買っているのではないだろうか
。( Yoko
Yamazaki)
Photo© S. Yoshida