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暗い過去を持ったアートの美術館鑑定
1998年以来、ナチにより略奪されたアートをアメリカの主要な美術館がその調査結果をWeb Site(インターネット)を通じて公表し始めた。 公表の方針は美術館により異なるが、幾つかの美術館は調査結果を全面公開した。 作品によりヒットラーが権力を握る以前の持ち主がたやすく見つかるのもある。 メトロポリタン美術館の場合は1933年から1945年の間に2700点の所有者不明のヨーロッパ コレクションがあり、その中から393点を取り出し、そのリストにはマティス、ゴーギャン、アングル、マネ等がふくまれている。 2200点の絵画はすでに Web Site(インターネット)に掲載されており所有者が現れるのを期待している。 所有者が現れるのを待ちながら、Metはリサーチを続け違法に所有していない作品は漸次リストから取り除いていく方針だ。
「私達は可能なかぎり幅広いリストを作るべく決定をくだした。何故なら私達はどのような意味でも独断的な基準で屈曲させたリストを作りたくなかったからだ」 と Metのディレクター フィリップ・モンテベロは合衆国ホロコースト遺産大統領顧問委員会で証言した。
「私達はギャップはギャップであると決定した」 他方MoMAは、より少ない数の作品についてより多くのインフォメーションを用意している。 調査努力は継続中だが、1945年以前に制作され1933年後に美術館が入手した約500点のヨーロツパ作品から15点の絵画のリストを作った。
「私達が15点の作品を選んだのはナチ時代の全般または1時期に関わっているかがまだ解らないからだ」とMoMAのディレクター グレン D ローリーは述べた。 それらの作品にはブラック、レジェがある。 ローリー氏は 「MoMAがそのコレクションのリサーチが進むにつれリストをもっと広げ、最終的には全ての作品をリストアップする予定だ」とも語った。
両ディレクターともこれらのリストは疑惑のある絵画の登録簿ではなく、むしろ重大なインフォメーションに欠けている絵画についてであると強調した。
他の主要な美術館とそのURLをリストアップする。
MoMA www.moma.org
The Museum of Fine Arts, Boston www.mfa.org
The Art Institute of Chicago www.artic.edu
The National Gallery of Art , Washington www.nga.gov
British Museum www.british-museum.ac.uk/