カタリーナ・ジバディング:
クローズアップ展
Katharina Sieverding: Close Up
10/19、2004~1/23、2005
P.S.1
Stauffenbergblock I, 1969
C-Print, Acrylic, Steel
190 X 125 cm
ジバディングは、1944年プラグ生まれ(現在のチェコ共和国)。幼い頃にドイツに移民している。ヨーロッパでは学生運動まっただ中の1967-72年、ドュッセルドルフのアートアカデミーでヨーゼフ・ボイスに学んだ。ジバディングは、ボイスを自分独自の表現を追求したアーティストと語る。そこに学び彼女が選んだ独自のスタイルは自分自身をモチーフに展開すること。
Transformer XXIII, 1973
変形
C-Print, Acrylic, Steel
190 X 125 cm
Die Sonne um Mitternacht schauen, 1973
真夜中に太陽を見る
196/III, 1973
C-Print, Acrylic, Steel
380 X 625 cm
作品にはビルボードサイズの巨大な彼女の顔写真が繰り返し登場する。ドイツ人アーティスト、クラウス・メティッグとのスライドコラボレーション(「変形(1973)」)では、男性であるメティッグと女性ジバディングの顔が幾重に重なり合う。「真夜中に太陽を見る(1973)」は、金粉を塗った顔写真で四方の壁を覆う。そこに足を踏み入れると、見る側である私たちがジバディングから凝視される様で迫力のあるインスタレーション。70年代から80年代にかけ、アート作品の中の女性のアイデンティティが注目された頃、自身を全面に打ち出したジバディングはその代表のようにも語られた。
The Great White Way Goes Black, IX/77, 1977
C-Print, Acrylic, Steel
300 X 500 cm
ベネチア・ビネンナーレやドクメンタなどに出品し、ヨーロッパでは国際的に知られるアーティストだが、アメリカでは本展が初のフルスケールの展覧会。初期の作品から最近作までを網羅している。
(Yoko
Yamazaki)