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-CONCEPT-OLD記事

リモート・ビューイング展

6/210/9、2005

Remote Viewing: Invented Worlds in Recent Painting and Drawing

ホイットニー美術館

Terry Winters

Display Linkage, 2005

Oil on linen

102 x 132 in. (259.1 x 335.3 cm)

Collection of the artist; courtesy Matthew Marks Gallery, New York

Photograph by Steven Slonman © 2005

               1960年代後半より“絵画の死“が多く 語られたが、このところ耳にするのは”絵画の復活“。ニューヨークの画廊や美術館では、数年前に比べ絵画作品(なかでも抽象絵画)を見る機会が増えてきた。そんなアート界の傾向を受けてかホイットニー美術館では最近の抽象絵画について検証する展覧会が開かれた。ニューヨークをベースに活躍する7人のアーティストと ベルリンからのアーティスト一人を加えた計8人の抽象絵画をそろえたグループ展。

Julie Mehretu

Seven Acts of Mercy, 2004

Ink and synthetic polymer on canvas

114 x 252 in. (289.6 x 640.1 cm)

Collection of Debra and Dennis Scholl, Miami Beach;

Courtesy Projectile, New York

Franz Ackermann

Untitled (evasion I), 1996

110 1/4 x 114 3/16 in. (280 x 290 cm)

Collection of Dominique Lévy and Dorothy Berwin

Photograph by Sheldan Collins

              アーティストの世代は大きく二つに分けられている。先の世代であるテリー・ウィンターとキャロル・ダンハン(ともに1949年生まれ)は、絵画の復活がささやかれる以前より抽象絵画に取り組んできた。そして続く世代は、フランツ・アカーマン、スティーブ・ディベネデット、アティ・マイアー、ジュリイ・メレツ、マシュー・リッチイ、アレクサンダー・ロス。年齢的には30代半ばから40代後半のこの6人は、近年の絵画の傾向を示すアーティストとしてあげられている。

Matthew Ritchie

The Eighth Sea, 2002

Oil and marker on canvas

99 x 121 in. (251.5 x 307.3 cm)

Private collection; courtesy Andrea Rosen Gallery

Photograph by Oren Slor

              渦巻く宇宙観を表現した様なマクロ的な作品と細胞の様なミクロ的な世界を表現した作品のちがいはあっても、全体に共通するのは未だ定義づけられない情報を視覚的に表現していることだと語ったのは本展を企画したエリザベス・サスマン。 タイトルの「リモート・ビューイング」は、冷戦時代CIAが名付けた特殊能力を持ったスパイの名前に由来する。アーティストを目に見えない情報を視覚化できる者ともじらせている。“最近の抽象絵画”というような平凡なタイトルにはしたくなかったと語ったサスマン、絵画の可能性を信じてのタイトルだろう。

(Yoko Yamazaki)

Alexander Ross

Untitled, 2002

Oil on canvas

65 1/4 x 96 1/4 in. (165.7 x 244.5 cm)

Collection of Sr. Leopoldo Villarreal Fernandez

Photograph by Oren Slor

 

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