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-CONCEPT-OLD記事

Whitney Museum of American Art

(ホイットニー美術館)


住所 945 Madison Avenue at 75th Street, NYC
電話 (212)570-3676

URL http://www.whitney.org

火~木 11:00A.M.6:00P.M.

金 1:00P.M.9:00P.M. (1週木曜日 6:00P.Mから9:00P.M.料金任意)

土、日 11:00A.M.6:00P.M.

月 休館

一般 12.50ドル


The Paintings of JOAN MITCHELL 

1926年シカゴ生まれの女流画家、ホアン・ミッシェル。Art Institute of Chicagoを卒業したミッシェルは1947年にニューヨークへ移り住みハンズ・ホフマン(Hans Hofmann)など当時全盛期の抽象表現主義に多大な影響を受け、それまでの具象表現から抽象に作家人生を賭けることを決意。1959年からパリに在住。92年に亡くなるまでパリのスタジオで制作を続けた。

 

今回のホイットニー美術館での回顧展は初めての大掛かりなものとなった。たくさんの独立した線から成る初期の作品、くすんだ色を中心に使い線を何ヶ所かに集中させヨゴレタ印象さえ与える中期の作品、筆遣いが円や四角などの形を構成し、色もカラフルながら支配色がはっきりしている後期の作品(これらが一番大きい)。ミッシェルの作家人生が一望できる。また美術館の圧倒的な底力を見せられた展覧会でもあった。38点の大きな作品と15点の巨大な作品、合計59作品が美術館4階スペースを埋め尽くした。ミッシェルの作品は段々肥大化していき、最終的には3mx6m余りもの作品が三方の壁を覆った。大迫力。

 

ミッシェルのスタジオは然程大きくなく、巨大な作品に関しては一遍に一つのパネル(ごく稀に二つのパネル)しか作業できなかったそうだ。つまり完成してギャラリーに展示するまで作家自身も作品の全体像を見なかったということだ。「絶対に絵に関して計画を立てることはなかったし、事前に考えることもなかった。もちろん下書きすることも。その時感じたままに描くだけ。」ブレンダ・リチャードソンはArt in Americaの記事中で「鑑賞者はこの展覧会でミッシェルと時を過ごしたことを実感する。絵の中に自分を放り込んだ作家だった。」とコメントした。

 

「圧倒されて見入っている内に我に返って、見ているものはただの線や色なのにと思っておかしくなちゃった。」とある鑑賞者は言っていた。心が疲れている日にはClearing「晴晴」のような超巨大な白い画面に薄紫、こげ茶という絵を見ていたい。全身が洗浄されるようである。体で感じるペインティングなのだ。この巨大な何十にも塗り重ねられた作品を制作するのには一生分の時間と体力を要する。もちろん誰もが成せることではないのだ。

 

Where can you find paintings of Joan Mitchell?

ホイットニーでの展覧会は終わってしまったが、ホアン・ミッシェルの作品は以下の美術館で見られる。

National Museum of Women in the Arts, Washington D.C.

Fine Arts Museums of San Francisco

Indianapolis Museum of Art, Indiana

Museum of the Rhode Island School of Design

Smithsonian American Art Museum, Washington D.C.

 

Tibor de Nagy Gallery ではJoan Mitchell working with Poets 「ホアン・ミッシェルの詩人との共同制作」が同時期に開催されていた。ミッシェルにしてはかなり小さいパステルドローイングと友人の詩を組み合わせたworks on paper(紙に描かれた作品)だ。

 

Miya Hideshima  

 

注) 写真については、後日、掲載します。

 

 

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