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エバ・ヘッセ展

Eva Hesse : Sculpture

5/12—9/17,2006

ジューイッシュ美術館

1109 Fifth Avenue,

New York, NY 10128

 

Photo © S.Yoshida

1960年代後半にミニマリスト的反復方法を用いながら、ラテックスやファイバーグラス等の素材でポスト・ミニマリズムと呼ばれる新しい境地を開いたエバ・ヘッセ(1936−70)の回顧展。

テスト・ピース
Eva Hesse, test Piece for Accession Series,1967–68, 
fiberglass and plastic. 
 University of California, Berkeley Art Museum; Gift of Mrs. Helen Charash.  
© The Estate of Eva Hesse. Hauser & Wirth Zürich London

ダイアグラム
Eva Hesse, Schema, 1967–68,
 latex.  
Philadelphia Museum of Art, Gift of Helen Hesse Charash, 1979.  
© The Estate of Eva Hesse. Hauser & Wirth Zürich London

ヘッセが脚光を浴びるのは、1968年の個展がきっかけで、アーティストとしてこれからという1970年にガンで亡くなった。本展には,モマから Repetition Nineteen III(1968)、ホイットニーからは“ロープピース”と呼ばれる晩年の重要作品(1970)が貸し出されている他、ドローイングや試作作品を含む計35点の作品が展示されている。小さいながら、ヘッセの作品を年代ごとに系統立ててみることができる。ヘッセの新機軸は、無機質なミニマリズムに、有機的で混沌としたもの、あるいは肉体を示唆するパーソナルな形態を持ち込んだことだった。

ロープ・ピース
Eva Hesse, Untitled (“Rope Piece”), 1970, 
latex over rope, string, and wire. 
 Whitney Museum of American Art, New York, Purchase with Funds from Eli and Edyth L. Broad, the Mrs. Percy Uris Purchase Fund, and the Painting and Sculpture Committee.  
© The Estate of Eva Hesse. Hauser & Wirth Zürich London

本展にはヘッセが亡くなる数ヶ月前に収録したインタビューを含む無料のオーデオガイドが用意され,ヘッセの生前の声が聞ける。 ギャラリーの最後には、父親によって保管されていたヘッセの幼少時代の記録(ナチを逃れ家族はヘッセ3歳の時ドイツからアメリカに亡命している)から、晩年までの日記、メモ、書簡等が展示されている。病に冒され死を予感した晩年のヘッセ(わずか34歳)は、生命とアートとの関連についてよく語ったという。インタビューでは、“いつ死を迎えるか分からない自分を思うと、何か永く存在することのできる物を作りたい”と語っている。彼女の短い生涯を意識した展覧会だ。(Yoko Yamazaki)

エバ・ヘッセ(スタジオにて)
H. Landshoff, Eva Hesse in her home/studio at 134 Bowery, New York, c. 1968. 
 © The Estate of Eva Hesse, courtesy Hauser & Wirth, Zurich, London.

 

             

 

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