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The Metropolitan Museum of Art (MET)

メトロポリタン美術館


住所 1000 Fifth Avenue at 82nd Street, NYC

電話 (212) 535-7710 

URL  http://www.metmuseum.org

火、水、木、日 9:30A.M.5:30P.M.

金、土 9:30A.M.9:00P.M.

月 休館

入場料 任意


 

レオナルド・ダ・ビンチ:ドローイングの巨匠展

Leonardo da Vinci, Master Draftsman)

1/22ー3/30,2003

メトロポリタン美術館特別展示室(2F)

 

Head of the Virgin in Three Quarter View Facing Right, 1508-1512

Black and Colored chalks, 8 x 6 1/8 in.

The Metropolitan Museum of Art, New York

Harris Brisbane Dick Fund, 1951

                        現在メトロポリタン美術館で最も混雑している展覧会が、”モナリザ”でお馴染みの盛期ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ビンチ(1453-1519)のドローイング展。ヨーロッパ、アメリカの各地から貸し出された約120点の作品が一堂に公開されている。今回の展覧会では、過去には門外不出の公、個人のコレクションが並び,アメリカで公開された展覧会の中でも、最も広範な作品を展示するとして話題を呼んでいる。

Studies for two heads of Soldiers in the Battle of Anghiari

Charcoal or soft black chalk, over traces of red chalk

7 9/16 x 7 7/16 in.

Szépmüvészeti Múzeum, Budapest

                        特筆すべきは,”聖アンナと聖母子”、”最期の晩餐”のためのドローイング。数少ないレオナルドの完成作品の習作である。そしてヴァチカンから特別に貸し出されたという、未完の”荒野の聖ジェローム”。レオナルドは何故か多くの作品を未完のまま残すが、未完のなかでも名作といわれるのが”マギの崇拝”。今回は、そのドローイングがお目見えした。画家であり、また”芸術家列伝”も執筆した伝記作家、ジョルジョ・バザーリに”ルネサンスの天才”と呼ばれたレオナルド。習作には、その天才の試行錯誤が見える。また、失われた傑作として、現在では模写のみ現存する、”アンギアリの戦い”も並ぶ。少なくとも3人のアーティストにより、時代を超えて加筆されたと言われているが、その中の一人が17世紀フランドル絵画の巨匠ルーベンス。書籍でもなかなか拝めない貴重なドローイングが惜しみなく展示されている。

Bearded Old Man in Half-Length, Three-Quarter View Facing to the Right

(Saint Peter?)

Metalpoint, reworked with pen and brown ink, on blue prepared paper

5 3/4 x 4 7/16 in.

Graphische Sammlung Albertina, Vienna

                        この他会場では、多角的な分野でその才能を発起したというレオナルドの伝説をそのまま伝えるかの様に、解剖図、動植物・地質観察図、兵器・機械装置のデザイン図、そして直筆のコデックスが並べられる。また、展示室最終セクションでは、レオナルドの師匠であったヴェロッキオの作品と共に、レオナルド自身の弟子達の作品も公開されている。ルーペを片手にじっくりと見入る人達も少なくない。貴重な作品の数々に、学者でなくともつい真似てみたくなる鑑賞スタイルだ。

Yoko Yamazaki)

 

                       

 

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