Revolving Door: iscp <-> Asia
Chambers Fine Art
210 Eleventh Ave, 2nd Fl. NY
8/7~9/6,2003
会場風景
photo©Y.Yamazaki
ニューヨークをベースにインデペンデント・キュレーターとして活躍する中森康文の企画による展覧会、リボルビングドア展が、この夏チェンバーズ・ファイン・アートギャラリーで行われた。夏の間、ほとんどのギャラリーが閉廊するチェ-ルシ-にあって、数少ない展覧活動となった。
ISCPのゲストキュレーターとして企画に携わった中森康文
photo©Y.Yamazaki
21人の参加アーティスト達は、以前New-York-Art.comでも紹介した、マンハッタンにあるアーティスト、キュレター達のためのインターナショナル・レジデンスプログラム、ISCPにかかわる。うち8人が日本のアーティストだ。他4人が台北、ソウル出身のアーティスト。
ISCP創立者であり、ディレクターのデニス・エリオット
プログラムについて語ってくれた
photo©Y.Yamazaki
現在ISCPにおけるレジデンスアーティストの多数を占めるのが、アジア人作家。中でも日本人アーティストの割合は非常に高い。展覧会タイトルのリボルビングドアとは、回転扉のこと。キュレーターの中森は、ステートメントの中で、世界をアジアとノン・アジアと分類し、その交差点、交流点がISCPであると述べた。
ギャラリー通路の壁面を覆ったハネス・ケイターの作品
photo©Y.Yamazaki
ISCPなど、世界のレジデンスを渡り歩き、様々な文化を体験するアーティストたちが増えている。そうした作家達の作品から見えてくる物は、アーティストたちの原風景なのかそれとも、グローバルな文化だろうか。中森は、文化を交差するという”現象”が見えてくるのでは、と語った。
会場風景
photo©Y.Yamazaki
吉田暁子によるインスタレーション
photo©Y.Yamazaki
この展覧会では、村上や奈良など、日本のアニメアートが一つのムーブメントのように語られる一方で、異なった個々の日本のアーティストの痕跡がかいま見れた。また、日本のアニメに影響されたと言うアムステルダム出身のセルジュ・オネン(Serge
Onnen)のインスタレーションと、クロスカルチャーならぬ、クロスジェンダーを扱ったベルリン出身のビヨルン・メルフス(Bjorn
Melhus)のビデオワークも興味深かった。
(Yoko Yamazaki)
セルジ・オネン、ドローイングとアニメションによるインスタレーション
photo©Y.Yamazaki
ビヨルン・メルフス、”魔法の鏡 Das Zauberglas"
photo©Y.Yamazaki
Special Thanks to Mr.Dennis Elliott, Mr.Yasufumi Nakamori, and Ms. Mayumi
Hayashi.
参加作家
Hannes Kater, Serge Onnen, Yasuyuki Sakura, So-Yoen Choi, Marica Gojevic, Makoto
Aida, Tsan Cheng Wu, Hideki Nakazawa, Manu Arregui, Pearl Friedling, Fernando
Renes, Bjorn Melhus, Kaoru Motomiya, Yoshiaki Kaihatsu, Hiroshi Kobayashi, Gyoko
Yoshida, Satoshi Watanabe, Alexandre Estrela, Airan Kang, Fahrettin Gürkan
Örenli, Hung-Chih
Peng