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-CONCEPT-OLD記事

リチャード・セラ Richard Serra

ガゴーシアンギャラリー Gagosian Gallery

9/20ー10/25、2003

555 West  24th Street, New York NY 10011

 

セラが、新作、”Wake(覚醒)”、”Blindspot(死角)”、”Vice-Versa(逆転)”、そして”Catwalk(キャットウオーク)”を公開した。同ギャラリーで同じテーマ(ねじれと回転する楕円形)による”Torqued Spirals(ねじれた螺旋たち)"を初めて発表したのが2年前。前作からの課題をセラがどの様に展開したかが今回の注目の的となった。

 

Wake

Photo© Y. Yamazaki

今回の展覧会の中心となったのが、S状にねじれながら伸び上がる5体の鋼鉄、”Wake"。重量感と無重力感が不思議に混じり合う。ニューヨークタイムズ紙のロベルタ・スミスは、この"Wake"を船体に揺らぐ海藻のようとたとえ、工業的で無機質なセラの作品に有機的な要素が融合したと表現した。

会場風景

Photo© Y. Yamazaki

セラの作品の圧倒感は変わらない。それは、ガブリエル・オロツコなどのアーティストに”アンタイ・マッチョAnti-Macho”な手のひらサイズ、あるいは壊れやすいその場限りのはかない作品ヘの傾向を作らせた。しかし、展覧会最終日、会場は会期に間に合うようにと訪れた人々で混雑し、Blindspotには螺旋内部を見ようと行列までできていた。巨大な作品の間を漂いながら、依然見る側はセラの作品の圧倒感を楽しんでいるようだ。(Yoko Yamazaki)

会場風景

Photo© Y. Yamazaki

 

 

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