The Armory Show
2/23−26、2007
Pier 94, New York City
現代美術の国際アートフェアー、アーモリーショーが今年もニューヨークで開催された。過去数年、会場は二つに分かれていたが、今年は94埠頭の敷地一体に 一つ屋根のもと
全てのギャラリーブースが
一堂に会した。参加ギャラリーは昨年よりわずかに少ない150(昨年度は154)だが、それでもそれぞれのブースはやや拡張されているといい、規模としては例年と変わらない印象を受けた。
カフェやレストランのブースも充実させ、経済効果を見込んだ 一大アート・イベントのオープニングにはブルンバーグ市長も駆けつけエールを送った。
Photo© Y. Yamazaki
プレス公開
右よりADAA代表取締:ロナルド・アウグスティン、ニューヨーク市長:ブルンバーグ
アーモリー・ショー・ディレクター:カテリーネ・デ・バッカー、モマ・ディレクター:グレン・ローリー(敬称略)
ギャラリー内訳は約半数がヨーロッパから。40%はアメリカ国内でその7割以上がニューヨークから。日本をはじめとするアジアからの参加は5%を記録した。
ルーマニアのトランシルバニアからのPlan B、そして南アフリカ、ケープタウンからのMichael Stevenson
Contemporaryなど29のギャラリーが初参加。日本からは、Hiromi Yoshii, Shugoarts
(ともに東京)が初参加し、新人アーティストを紹介した。近年中国市場への関心が高まり中国人作家が注目される中、日本人作家の活躍も期待される。
Photo© S. Yoshida
作品の傾向としては、ペインティング、ドローイングが圧倒的で、ビデオ、インスタレーション作品は減少している。しかし、今年のアーモリーショーのカタログやパンフを飾ったピピロッティ・リストの新作ビデオ(Hauser
& Wirth Zurich London)は観覧者達の関心を集めていた。
Photo© S. Yoshida
今年は。アメリカ画商協会主催(ADAA)のアート・ショーとも時期を同じくし、動員数の増加が図られた。昨年は、売り上げ記録を更新したというが、今年もその売り上げが気になる所だ。(Yoko
Yamazaki)