オークション
緊急報告3月2日 NY発
サザビーズの大スキャンダル
昨年10月の特集暴露記事――第三者保証:4、000万ドルのピカソのサザビーズによる保証販売――を読まれた読者は覚えている事と思いますが、その時点ではサザビーズは第三者保証を否定しました。 しかし、司法省の検査が入った結果、2月21日にその暴露記事を否定した本人でありサザビーズの社長兼CEOを21年間勤めたDiana
D Brooks(ダイアナ・D・ブルックス)と会長のA . Alfred Taubman (A.
アルフレッド・タウマン)が辞職する事となった。 このスキャンダルはクリスティーズにも及ぶ事になった。
事の起こりは、先月条件付きでクリスティーズが司法省の検査官にインフォメーションを流したと発表したのが、この件について関係者の注意を引いたのによる。 司法省は、他の諸々の係争点と供に、1992年と1995年に買い手と売り手に対しての手数料を6週間以内に両オークションハウスが共謀したとの疑惑を調査中であった。クリスティーズは、このような同意をしていないサザビーズに対してコミッションを切り下げる事により売り手を勝ち取ろうとした。
両オークションハウスは過去8年にわたってアートとアンティークのコミッション価格を共謀して取り決めたとの山ほどの訴訟に直面している。 ちなみに両オークションハウスの年間総売り上げは、オ―クションハウス全体で50億ドルの90%を占め、今春のオークションだけでも10億ドル以上が見込まれている。 裁判官はこの件に関しての訴訟にどのように対処するかを2月24日公聴会を持ち検討する予定である。 例によって、クリスティーズ、サザビーズはこのこの訴訟の調査についてのコメントはさけている。
この原稿を書いている時点(3月2日)では、まだ結果はでていないが、ここに来てまたこのオークションハウス2大双璧に対して新しいライバルが登場してきた。