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-CONCEPT-OLD記事

 リネケ・ダイジキストラ チュ-ズデーナイトトークス 

(4月13日,2004年)

Rineke Dijkstra: Tuesday Night Talks

at The New School, 66 West 12th Street

 

                        チュ-ズデーナイトトークスは、パブリックアートファンドの後援によるもので、今最も注目されるアーティスト、学芸員、批評家が講演するシリーズ。会場は、ニュースクールの講堂。過去に登場したアーティストには、マシューバーニー、ジェフク-ンそして村上隆、森まりこらがいる。4月13日の講演にはオランダからフォトグラファー、リネケ・ダイジキストラが講演した。

                        ダイジキストラは、「エル」や「エレガンス」などのファション雑誌でフリーランスのフォトグラファーとしてキャリアを積んだ後、自身の作品も手掛けるようになる。デビューのきっかけになったのは、「ビーチポートレート」と呼ばれる,水平線を背に10代の少女や少年が浜辺に立つシリーズ。講演では、そのシリーズのスライドと共に自分自身がモデルになり水着姿でプールにたたずむ初期の実験段階写真も披露した。

                        過渡期というテーマに関心のある彼女、その後被写体を出産直後の女性、闘牛直後のマタドール(闘牛士)、兵士、非難民と広げる。背景を極限に制限し、被写体をシンプルに写し出そうというダイジキストラの手法は、被写体自身から伝わる何かを探るようだ。講演後、モデルを10代ではなく高令者にしないのかという質問に、「自分は楽観主義者だからしない。」と答えた。それは彼女が「生」という今が何であるかを追いつづけたいからのように聞こえた。

Yoko Yamazaki)

 

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