ソル・ルウィット
Sol LeWitt on the Roof: Splotches, Whirls and Twirls
4/26 - 10/30, 2005
メトロポリタン美術館:ルーフガーデン
The Iris and B. Gerald Cantor Roof Garden
The Metropolitan Museum of Art
Fifth Avenue at 82nd Street
火〜木、日:9:30am-5:30pm、金土:9:30-9:00(休館日:月)
入館料:大人$10, 学生、65歳以上$5(基本的にはドネーション)
メット(The Metropolitan Museum of Art)屋上では、ソル・ルウィット(Sol LeWitt
b.1928) の"Splotch"というタイトルを持つ5つの彫刻(ファイバーグラスにアクリルペイント)と "Whirls and Twirls"
というタイトルのウォールドローイング(アクリル)が展示されている。
Splotch #15
2004
(fabricated 2005)
Photo© S. Yoshida
壁画サイズの平面作品をウォールドローイングと名付けたソル・ルウィットは、"Splotch"
シリーズなどの立体作品を彫刻とは呼ばず、ストラクチャー (structure) と呼ぶ。
Splotch #3
2000
Photo© S. Yoshida
アーティストとしてデヴューして間もない1967年、「作品がどんな形を持とうとも、まずはアイディアから出発しなければならない。」と記したソル・ルウィット、この考え方は今日に至るまで首尾一貫し、制作スタッフに作品のアイディア、コンセプトを伝える、いわゆる”発注芸術”の手法は、平面、立体作品とも基本的におなじなようだ。(ウォールドローイング、ストラクチャー
とも多くの日本人が制作スタッフとして関わっている。)
Splotch #5, 2002,Splotch #7, 2002, andSplotch #8,
2002
Photo© S. Yoshida
変わったのは、抑えた色彩が、鮮やかな色彩に、直線的で、幾何学的だった形体が、曲線的で、有機的になったこと。これらの変化は、1990年代からみられる。
Wall Drawing #1152 Whirls and Twirls
2005
Photo© S. Yoshida
アメリカ軍人として日本にいた経験もあるソル・ルウィット。フルタイムのアーティストになる以前、デザイナー経験のほかにもモマ(MoMA)の夜間受付、ブックセールスデスクで働いた経験をもつ。同時期(1960年頃)のモマには、ダン・フレビン (Dan Flavin)、ロバート・マンゴールド (Robert Mangold)、ロバート・ライマン (Robert Ryman)といったアーティスト、評論家では、ルーシー・リパード (Lucy Lippard) もいた。(S.Yoshida)