ギュウチャンのワンマンショー
ギャラリー山口 出品作品 |
於 ギャラリー山口 TEL/FAX 03-3564-6167 〒104東京都中央区京橋3-5-3 会期7月2日-7月21日(5時まで)
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南仏アルルのショック!
リヨン・ビエンナーレの一環として隣町ビルバンヌ市のヌーボー・ミュゼでボクシング・ペインティングを披露、地元テレビに「あなたはボクサーかアーティストか?」と聞かれ、首を傾げながら、ボカスカ。満員の会場は拍手が鳴り止まず、墨だらけの肩にオーラン女史からキスをいただいたが、僕の念願は写実画の公開制作なのだが。
せっかく南仏に来たのなら、アルルだ!60年来の我が恋人ビンセント・バン・ゴッホさんを訪ねなくては。朝、ホテルを出たとたん、目の前に有名な“夜のカフェ”、黄色い天井が路に張り出し、テーブルが並んでいるのではないか。げ!たちまち頭が1888年にタイムトリップしゴッホさんも隣に座っているんじゃないの? 10箇所のゴッホの名作の現場を見学、最後にハネ橋、しらけた野っ原に、汚れた水路、ハネ橋は黒ペンキでしっかり塗り固めてありました。
100年前だと、澄んだ水で洗濯の女性が手前に、黄色のハネ橋を荷馬車が通る図なのだが。ソバカスだらけのジャリボーイが数人ススけたパンツで水路に飛び込み遊びに夢中。ぐっと近づいたぼくを見た一人が、いきなり
「こんにちは、ポケモン」
と来た!しばらく頭が運動停止。ここは南仏だぜ!日本のアニメは世界をこんなに変えつつあるのか。それに較べアート界は、10年来、東と西の接近だ、統合だ、アジアがどうの、が最関心事の今日。
せっかく南仏まで来たなら、バルセロナのガウディーを見学と、これも長年の恋人に初見。すごい、絵になる!
だがガウディーさんだけではいまいち、そこで「ガウディーパークのポケモン」が最近のテーマです。手前ミソになりますが批評家エドワード・ゴメス氏がニューヨーク・タイムズ誌に、「今、シノハラは有機的型にポケモンをぶつけた大作を描いてるぞ」と記しました。
以上
出品作品
空海モーターサイクル
1993
空海モーターサイクル
ロフトの床に拾い集めたダンボールの山を切り刻み制作したオートバイ彫刻は、大小100台近くになるだろう。そのいちいちに名前がある、近作に”グリーンスパイダーマン・オートバイ”“バン・ゴッホ・オートバイ”。 そして今回は弘法大師空海様に乗ってもらうことにした。袈裟は花札を埋め込んだプラスチック、顔は木辺を固めサンダーで削りニス塗り、手に朱の筆を握らせた、ド迫力の大作である。