ウイリアム・クライン作品展
HOWARD GREENBERG GALLERY
会期:4/27-6/9,2001
120 WOOSTER STREET, NEW YORK, NY
CHARLES COWLES GALLERY
会期:4/28-5/26,2001
537 WEST 24 STREET, NEW YORK, NY
展示作品より。 1961年ウイリアムクライン撮影
世界的な写真家ウイリアム・クラインの展覧会がニューヨークで開催された。
彼は1961年来日し、当時の日本文化を撮りまくった。 ネオダダとして、モヒカン刈のいでたちで当時の東京アートシーンで暴れまくっていたギュウチャンに目が止まり、撮影を依頼。 ギュウチャンは壁にケント紙を何枚も貼り、古着を両手に巻きつけ墨をぶっかけ ボクシングペインティング・パフォーマンス を披露。
ちょうど40年ぶりである運命的な再会はニューヨークのギャラリーのオープニングで。
40年ぶりの再会
ドキュメンタリー写真の頭領ウイリアム・クラインがモスクワ、ニューヨークと評判の写真集を出版後、東京にやって来たのが1961年、ネオ・ダダグループを撮りまくり、最後に武蔵野の角、荻窪のぼくの野外アトリエでボクシング・ペインティングの撮映が始まった。ケント紙20枚をコンクリートの壁に貼り付け墨汁たっぷりしみこませたぼろ切れグローブで右から殴りつけてゆく、飛び散る黒の飛沫、マシンガンの様に、大量に、すばやくシャッターを切りまくって行くクラインは、後に友人に手紙で、「シノハラの白のスペースを黒のスミが埋めてゆくスピードと、ぼくの切るシャッターがマッチし、すばらしい一瞬だった。」と書いている。このボクシング・ペインティングの写真は、彼の代表作となり写真集を飾った。その彼が今年2001年の春、ニューヨークのソーホーとチェルシー地区の画廊で写真展を開いた。
オープニングの会場で、近づくぼくに目丸くした。「俺だよ、ボクサーペインターのシノハラだ。」40年ぶりの再会である。彼は74才。ぼくは69才でした。
尚、府中市美術館においてボクシングペインティング・パフォーマンスを2001年7月15日(日) 午後1時から予定しています。 詳しくは ピラニアと格闘する前衛アーティスト をご覧ください。
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Yazaki